リナさんは他人をなんと呼ぶか ガウリナ語り3

え? もはやガウリナ語りじゃない?
まあそうなんですが、2次創作用のデータとして有用だと思うので、語らせてください。

 

○ガウリイに対する二人称

さて、それではまずガウリイさんに対する二人称の変化をご覧ください。

ガウリイへの二人称変化

出会った時は、完全に『あなた』ですね。
それから、徐々に『あんた』と呼ぶ割合が増えていって、2部に入るとほぼ『あんた』で固定です。

……というのが、グラフから読み取れることなのですが、実際作中の流れを追っていると、若干雰囲気が違いました。

そもそも、下記の表を見てもらえば分かるんですが、二人称で呼んでる回数そのものが少ないんですよ(汗)。
当人に対して呼びかける時も、「あんたはどうする?」などといった話し方より「ガウリイはどうする?」といった話し方をしています。

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15
あなた 16 11 5 5 2 0 0 1 1 0 0 0 0 2 0
あんた 0 2 3 4 4 5 1 1 6 2 0 3 6 2 4

さらに言えば、ただでさえ三人称呼びが多いのに、ガウリイに話しかけること自体極端に少ないんです。
オイ。リナさんよ。
でも仕方ないんですよね。本編ではシリアスなシーンがほとんどなので、ガウリイに話しかけてもしょうがないし。少なくとも、リナさんはしょうがないと思ってるらしいし。
仲間との会話の場合、第1部ではもっぱらゼルに、第2部ではもっぱらルークに話しかけてます。はっはっは。

 

実際は、徐々に変わっていったというより1部と2部でがらりと変わった印象を受けました。

1部で『あんた』と呼んでいるのはボケに対してツッコミを入れるシーンだけで、基本が『あなた』です。
シリアス→『あなた』 平常→『あなた』 ツッコミ→『あんた』
という使い分けです。
6巻や7巻が全部『あんた』呼びなのは、はっきり言ってたまたまです。ガウリイと会話するシーンがボケツッコミしかなかったというだけですね!(爆)

2部では逆に『あんた』が基本になっていて、特別落ち着いてしゃべっている時だけ例外的に『あなた』となっています。
どシリアス(例外)→『あなた』 シリアス→『あんた』 平常→『あんた』 ツッコミ→『あんた』
という感じです。
2部で珍しく『あなた』と呼んでいるのは、9巻でジョークとして丁寧な口調を使った時と、14巻のセレンティアでシリアスな会話をしている時でした。

あまりにもきっぱり変わっているので……1部と2部の間で急に親密になったのでなければ、作者さまがアニメの逆影響を受けたのではないかとしか……(笑)。

参考までに、他の人に対する二人称を見てみます。

 

○1部での他キャラに対する二人称

・ゼルに対する二人称

ゼルへの二人称変化

1 2 3 4 5 6 7 8
あなた 10 0 10 0 2 2 0 0
あんた 0 0 0 0 0 3 0 0

すみません、1巻と3巻は数えてなかったので、仮の数字です。100%『あなた』呼びだったのは確かです。
基本的に『あなた』です。ツッコミの時だけ『あんた』ですが、ツッコミを入れることも少ないです。
ゼルに対する敬意が感じられるなー……(笑)。

・アメリアに対する二人称

アメリアへの二人称変化

4 5 6 7 8
あなた 10 1 2 0 0
あんた 0 2 5 0 1

アメリアに対する2人称も、4巻は数えてませんでした。やはり、100%『あなた』です。
5巻以降は『あんた』が多いです。ゼル相手の時と違い、ツッコミ以外でも『あんた』と呼ぶことが多く、シリアスの時だけ『あなた』という感じです。
親密な感じがうかがえます。むしろ、1部時点での呼び方だけで見るとガウリイに対するより親密かもしれません。

・ゼロスに対する二人称

ゼロスへの二人称変化

5 6 7 8 15
あなた 1 5 0 0 0
あんた 0 7 0 1 1

ゼロスに対しても、基本は『あなた』のようです。
不穏な雰囲気になってからも、口調は丁寧です。
後半『あんた』呼びしかないのは、会話がツッコミばかりになったからですね(汗)。

・その他のキャラクター

その他、村人や依頼人、ミルさんなどに対してもほぼ100%『あなた』です。
完全に敵と認定した場合、およびツッコミを入れる時のみ『あんた』と呼ぶようです。場合によっては、敵に対して『あなた』と呼ぶことも。
たとえば、1巻時点でのゼルは敵ですが、ずっと『あなた』と呼んでいます。
かなり印象が悪くても、初対面では必ず『あなた』の模様。
敬語でしゃべっていることも多く、1部のリナの口調はかなり丁寧な印象を受けました。

○2部での他キャラに対する二人称

・ルークに対する二人称

ルークへの二人称変化

9 10 11 12 13 14 15
あなた 0 0 0 0 0 3 2
あんた 14 6 0 2 2 4 1

ルークに対する二人称は、2部でのガウリイに対するものと同じ、基本が『あんた』です。
14巻と15巻、どシリアスのシーンだけ、例外的に『あなた』と呼んでいます。

ついでなのでミリーナに対するのも載せておきますが……。

ミリーナへの二人称変化

9 10 11 12 13 14 15
あなた 0 1 0 0 0 0 0
あんた 0 0 0 0 0 0 0

何の参考にもなりません! ミリーナとしゃべってません!(笑)

・その他のキャラクター

一般人に対して『あんた』と呼ぶことが多くなりました。
敵だけでなく、関係の良好でない一般人に対しても『あんた』と呼んでいるようです。
たとえば、初対面時のルーク。1部ではかなり印象が悪くても初対面の人間には丁寧な言葉遣いをしていたのですが、ルークにはいきなり『あんた』&タメ口でした。ディラールに対しても同様。ちょっとびっくり。

ミルさんやメフィに対しては基本『あなた』ですが、15巻でツッコミを入れながら『あんた』と呼ぶこと数回。
2部でのリナは、どちらかというと誰に対しても『あんた』と呼ぶのが基本になっているように感じました。いや、そもそも敬語をあまり使わなくなったんですよ。うーん。

 

○まとめ

そんなわけですので、ガウリイに対する二人称変化は、親密度のバロメーターとしてはあまり当てにならない模様です。リナの口調自体が変化している(汗)。 
まあ、自分的にはスッキリしました。
ガウリナ考察としては面白くもなんともないものになってしまいましたが、データとして2次創作時の参考にしていただければ幸いです。

「徐々に『あんた』呼びにシフトしている」「シリアスな状況では『あなた』と呼ぶこともある」ということは言えそうです。
まあ、他のキャラに対してもそうなんですがねー……。

 

○おまけ

番外として、他のキャラクターの二人称。

・ガウリイの二人称

リナに対しては、『お前』と『お前さん』が半々です。
リナ以外のキャラクターに対しては、基本『あんた』です。例外的に、最後のルーク戦だけルークに対して『お前』と呼びかけていました。
これは、親密度のバロメーターとして考えられそうですね。

・その他のキャラたち

ゼル・ルーク→『あんた』

アメリア・ゼロス・ミリーナ→『あなた』

上記に関しては、例外はありませんでした。

ちょっと変わったところでは、ルークがガウリイを『ガウリイさん』と呼んでいました。敬語というより、『なあ、ガウリイさんよ』というニュアンスです。
リナに名前で呼びかけるシーンはありませんでしたが、『リナさん』でもおかしくなさそうです。

(10.01.22)

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