こちらは裏の裏6、『キスの温度』の設置部屋となっております。

この小説は、15歳未満禁止となっております><;
誠に申し訳ありませんが、条件に該当する方はどうぞ表の世界へお戻り下さいませ・・・。
→ 表街道へ。











































覆い被さってくる、あたしよりもずっと節ばった身体。
「・・・ずるい・・・」
「何が」
「あたしより肌が白い」
「・・・」
白い指が顎を摘んだ。微かに上向かされて、自然に唇が開く。
忍び込んでくる熱に浮かされる自分を、頭のどこかで認識しながら、あたしは瞼を閉じた。





--+--- キスの温度 --+---


BY ニイラケイ







     
 
「・・・・ナルの指、冷たい」
「ああ」
「ねぇ、緊張してる?」
「さあな」
「あたしは、してるよ」
「・・・そう」
羞恥心は消えない。どんなに普段通りを装おうとしても、やっぱり全然無理してる。
男の人と寝た事なんて勿論無いから、どうして良いのか解らなくて、あたしはただナルに身体を委ねている。
ナルも、ほんとのとこはどうなのか定かじゃないけど、もしかしたらこれが初めてかも知れない。
『初心者同士って、失敗しやすいから気を付けなさいよ』
綾子に以前言われた言葉が、唐突に頭によぎる。
失敗、したらどうなるのかな。
そもそも、失敗って何?
セックスして、赤ちゃんが出来て、どうしてそれを『失敗』と人は言うのだろう。
「・・・・怖いね」
「・・・やめるか?」
「ヤダ」
軽いキス。
「なら、少し黙ってろ」
深い、キス。

とっくに裸になってるから、隠すものは何もない。
順番に脱がされるのかと思って、ちょっとどきどきしてたんだけど、
一番最初のキスの時にはもう上着はあたしの元にはなかったし、三度目のキスで、下着も脱がされた。
(・・・可愛い下着付けとくとかって聞いたことあるけど、あんまり意味なさそうな気がする・・・)
とりあえず、今回のこの初体験に関しては、下着の愛らしさなんて全く意味を為さない。ナルは下着なんて見てなかった。
慣れてくると、そういうことにも気を遣うようになるんだろうか。
ふと見上げた黒い瞳の中に、裸の自分を見つけて、訳も分からず恥ずかしくなる。
(・・・下着よりもダイエットが先かな)

胸の上を彷徨っていたナルの髪を、指で梳いてみる。柔らかくてくせのない黒髪。
けれどその仕草が、どうも気に入らなかったようで、彼は突然顔を上げてじろりとあたしを見据えたあと、
もう一度頭を傾けて、何の前触れもなく胸を舐めた。
「っ・・・ぁん」
不覚にも高い声を漏らしたあたしに、ナルは一瞬だけぞくりとするような笑みを浮かべて、今度は耳を舐めた。
「やっ・・・」
自分の下にあるシーツを掴んで堪えるけど、ナルはそれさえも不満らしい。
首を伝っていく唇の感触。舌を這わせているのはわざとだ。
鎖骨の上で止まった唇から、強い痛みを感じる。
(あ・・!)
「ちょ・・と駄目っ・・!」
あたしが渾身の力でナルを押しのけようとすると、ナルはあっさりあたしの手首を捕まえて更に深く組み敷かれた。
マズイ、マズイってば。
「・・跡が残るっ!!」
「だから?」
「だからって・・・あのね、そんなとこに・・・」
右側の鎖骨の上、首の根元に近い。ってことはだよ、少しでも襟の開いた服は着れないじゃないか。
あたしの抗議にナルは顰めっ面を返してくる。
「やめるのか?続けるのか?」
やる気がないならやめてやる、といわんばかりの態度。・・・悪かったね、色気のないこと言ってて。
「・・・続ける」
「だったら少しは黙ってられないのか?」
「だって・・・」
「だって?」
「緊張してるから・・・」
何か喋ってないと間が持たない。静かすぎるこの部屋に、ただあたしとナルの吐息だけを響かせるのが耐えられない。
恥ずかしくて恥ずかしくて、今すぐ逃げ出したいくらいに。
「ナルは緊張しない?」
「しない」
「なんで?」
「失敗しない自信があるから」
失敗。
あたしの胸がずきんと痛む。
「・・・・失敗?」
ナルも、赤ちゃんが出来ることを『失敗』と呼ぶの?
あたしがそう訊くと、ナルは一瞬にして呆れた顔をした。
「いつの間に話が飛躍したんだ?」
ナルが溜息をついた。その溜息が、吐息にも似てあたしは少しどきどきする。
「心配しなくても避妊はする。そっちの意味の失敗じゃない」
「じゃあどっち?」
「痛いか痛くないか」
目の前にある黒い瞳が不意に緩んだ。ナルには珍しい、悪戯っ子みたいな笑い方。
「ちゃんと果たしてやる。そっちも心配ない」
「な・・・」
あたしは真っ赤になった。多分なったと思う。自分では見えないけど、たぶんきっと、真っ赤になってる。
顔だけ上気させているあたしを一瞥して、ナルはもう一度キスをくれた。

「ねぇ?」
「・・・まだ何かあるのか」
「避妊しても子供出来るときは出来るよ」
「知ってる」
「出来ちゃったらどうする?」
「産めばいい」

それがあまりにも当たり前のように返ってきた答えだったから、あたしはすごく嬉しかった。
 
     






・・・・・・・ごめんなさい・・・・。
何かね、何かね、やっぱり夜中に創作しちゃいけないみたいなの。
あのねあのね、こんなつもりでは・・・・・(言い訳)

最近うちのナルが優しげですねぇ。←これで・・・?
もっと鬼畜な彼が書きたいですが、最近読んでるマンガとか小説とかがやけにほのぼのラブなので、
毒気抜かれちゃってる感じです(いや、もともと私には毒気はないですわよvv)
やっぱりほら、たまには和姦も良いよね、ってことで。(たまに・・・?)

また隠しが増えた!って、あちこちから怒られるかな・・・・・(笑)
・・・・・・ご免なさい・・・・・・・m(_ _)m

因みに、タイトルはかなり苦し紛れなので、「全然関係ないじゃん」とか思っても、
あまり突っ込まないでやって下さい・・・・・・><;
一応私的にはタイトルと関連してるんですが、・・・一応ね。←自己完結。






  



オマケですv